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タイトル「楽園」の宮崎油絵画像 2007年東光展作品「記憶の風景の章」より
楽園 天草(2007 東光展)  「記憶の風景の章」より

画家・宮崎康親の油絵と人生の軌跡

宮崎康親。熊本の風土に根ざし、静謐と情熱をキャンバスに刻んだ画家。
本サイトは、私が敬愛した義父の人生と作品を、記憶の証として制作したものです。
今を生きる私たちの感性で再構成しました。 油絵という伝統的な表現に、令和の光を差し込む——そんな画集を目指しています。

追記(2025.9.7):本サイトが完成したその日、父は静かに旅立ちました。奇しくもその日は、私の誕生日でもありました。
絵に刻まれた風景と記憶を、父がこの世に生きた証として残るよう制作したこの画集を、敬意と感謝を込めて捧げます。

追記(2025.12.3):東光会の公式ホームページに本サイトのリンクが掲載されました。

本サイトでは、2011年の画集を基軸に、宮崎康親の創作の歩みを丁寧に辿ります。 移ろう時代の中で揺るがぬ造形美と、静かに語る色彩の記憶。 次に紹介する四章は、素材と記憶が交差する風景を、令和の感性ですくい取ったものです。

🔷石に宿る記の章(古墳テーマ)
古代の石に刻まれた文様や浮彫は、祈りのかたちとして今も静かに息づいています。 装飾古墳や横穴古墳に向き合う宮崎のまなざしは、ただの造形美を超えて、 その奥にある記憶と構造への敬意を描き出します。 石の重みと静けさが、画面の中で時を超えて語りかけてくる章です。

🔷地の声を聴くの章(大地テーマ)
岩肌、断崖、海峡、地層—— 大地が持つ力強さと、色彩の深みを、宮崎は一つの量感として捉えました。 自然の造形に宿る声に耳を澄ませるように、筆は静かに、しかし確かに動きます。 この章には、地球の骨格に触れるような、重厚で静謐な風景が広がります。

🔷構造に潜む美の章(構造美テーマ)
水平と垂直、線と量感。 構造の緊張感とリズムが織りなす画面には、抽象的でありながら、 どこか人間的な温度が漂います。 メカニカルな構成の中に潜む美を見つめるこの章は、 宮崎の造形力と思想が交差する場所です。

🔷記憶の風景の章(記憶の風景テーマ)
天草の農家で唐箕を回し、水中眼鏡をかけ、鉾を手に潮の中を進む— 幼き日の記憶が、静かな風景として、そっと画面に立ち上がります。
手仕事の痕跡、季節の気配、暮らしの造形。 懐かしさと静けさが、営みの美を、静かに語りかけてきます。
絵の中にあるのは、風景ではなく、記憶の温度。 それは、過去と今を結ぶ、ひとすじの光のようです。

© 宮崎康親 / Miyazaki Oil Painting Collection  
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