港 2

色が 風をなぞる
岩が 時を抱く
描いたのは 静けさ

タイトル「港」の宮崎の油絵作品画像 1993年日展作品 F100サイズ
港 1993 日展 F100

天草上島の入り江にある岩場の港。 その静かな佇まいをもとに、宮崎は画面を構成しています。

波の音、岩の質感、空の光—— 自然が放つ微細な気配を感じ取りながら、 色を重ね、削り、また塗り直すという工程を繰り返してきました。

絵の中に描かれているのは、風景そのものではありません。 そこに流れていた時間、そして宮崎自身のまなざしの軌跡です。

試行錯誤の中で、港の記憶と絵の呼吸が少しずつ重なり、 静けさの中にある確かな存在感が、画面に宿っていきました。

この作品には、風景を超えて「その場所にいた感覚」が息づいています。 それは、見る人の記憶にもそっと触れるような、静かな余韻を残します。

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