
寄贈先:熊本市るり苑(特老)
球磨川の河口に佇む小さな集落。 知人の「一度見に来られたら」という言葉をきっかけに、 宮崎はその土地の魅力に惹かれ、何度も足を運ぶようになりました。
背後に広がる美しい山には、弓や矢、鏡などが繊細に線刻された装飾古墳が点在しています。 それらは、古代の人々の祈りや美意識が石に刻まれた、静かな記憶のかたちです。
宮崎が描いたのは、風景だけではありません。 集落の静けさと、山に宿る古代の造形が交差する場所に流れる時間、 そしてその空気に触れながら育まれたまなざしです。
この作品には、土地に寄り添いながら見つめ続けた記憶と、 自然と人の営みが重なり合う瞬間が丁寧に描かれています。
鑑賞する人の心にも、静かに語りかけてくるような一枚です。