
寄贈先:熊本市立碩台小学校
丘の上から見下ろす香焼島の造船所。 林立するクレーンが空に向かって静かに腕を伸ばすその風景には、 戦後日本の復興を支えた力強さが確かに息づいています。
この地で建造された南極観測船「宗谷」は、 極地を目指す航海のために、技術と希望、そして未来への意志が託された船でした。 その存在は、造船所という場所に、時代の夢と挑戦を刻み込んでいます。
宮崎が描いたのは、単なる港の風景ではありません。 そこに立ち上がる構造物の静かな誇りと、 それを見つめるまなざしの温度が、画面にそっと宿っています。
鉄と空と海が交差する場所に、 人々の手によって築かれた希望のかたちが浮かび上がり、 過去と未来が静かに重なる瞬間が、絵の中に息づいています。