
寄贈先:熊本市 済生会病院
潮の流れに揺れる海藻をかき分けながら、魚を追いかけた少年時代—— 水中眼鏡をつけ、右手に鉾を握って泳いだ記憶が、宮崎の中に鮮烈に残っています。 この作品は、その強い思い出をもとに生まれた一枚です。
描かれているのは、海の中の風景だけではありません。 そこには、身体で感じた水の重みや、光の揺らぎ、夢中になって魚を追った時間の温度が宿っています。
宮崎はこの絵を描くことを、心から楽しんでいたと語っています。 筆を動かすたびに、記憶の中の海がよみがえり、少年のまなざしが画面に重なっていきました。
この作品には、懐かしさと躍動感、そして描くことの喜びが詰まっていて、 鑑賞する人の心にも、海の記憶と遊びの感覚がそっと届いてきます。