
天草上島の東海岸を進むと、御所浦の島々が連なり、海と空のあわいに浮かぶように見えてきます。 その島の裏手には、静かに佇む採石場があり、人工と自然が交差する独特の風景が広がっています。
この作品は、宮崎が高校時代の同級生に案内され、船の上から見たその景色を描いたものです。 陸からでは捉えきれない構図と、海上ならではの光の揺らぎが、画面に深みを与えています。
採石場の無骨な存在感と、周囲の穏やかな海との対比が印象的で、 人の営みと自然の静けさが共存する瞬間が、丁寧に描かれています。
宮崎はこの場所に、もう一度足を運びたいと語っており、 その思いが画面の奥に静かに息づいています。