
寄贈先:城北高校
この作品が生まれた頃、宮崎は県立教育センターに勤務していました。日々の通勤路に佇む一基の古墳との出会いが、静かに心を揺らし、それがきっかけとなって、山鹿地区をはじめとする県内の装飾古墳を巡る旅が始まったそうです。
石に刻まれた文様や形に、古代人の美意識と祈りを感じ取りながら、宮崎は長い時間をかけて、その造形と向き合っていきました。
48歳のとき、日展に入賞した本作には、 そうした年月の積み重ねと、古代への深い敬意が静かに息づいています。
構図には、静けさの中に確かな力強さが宿っており、 過去と現在をつなぐ“記憶のかたち”として、今もなお鑑賞者に語りかけてきます。