装飾のある古墳1

崖に刻まれた静寂は
祈りのかたちをした影を落とす
遠い記憶が、画面の奥で息づく

タイトル「装飾古墳2」の宮崎の油絵作品画像 日展作品 F100サイズ
装飾のある古墳(人吉市 大村横穴古墳)日展 F100

人吉駅の北側、阿蘇溶岩がそそり立つ崖に、静かに並ぶ26基の横穴古墳があります。 その入り口には、霊を守るためと伝えられる馬や鞍、矢を収める浮彫が刻まれています。 それらは、古代の人々の祈りと美意識が、石に宿ったまま今も息づいている証です。

この作品は、宮崎が幾度となくその地を訪れ、構図に悩みながらも、 その空気と時間に向き合い続けた末に生まれた一枚です。

画面に描かれているのは、ただの風景ではありません。風化の中に残る造形の記憶と、 それを見つめる眼差しの静けさが、 丁寧に構成され、静かに語りかけてきます。

古代の祈りと現代のまなざしが交差する場所で、 絵は問いかけます——「時を超えて、ここに在るもの」を。

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