空に伸びる鉄の腕
風景に宿る復興の記憶
船は 未来を運んでいた

タイトル「港」の宮崎の油絵作品画像 1994年東光展作品 F100サイズ
港 1994 東光展 F100
寄贈先:熊本市立碩台小学校

丘の上から見下ろす香焼島の造船所。 林立するクレーンが空に向かって静かに腕を伸ばすその風景には、 戦後日本の復興を支えた力強さが確かに息づいています。

この地で建造された南極観測船「宗谷」は、 極地を目指す航海のために、技術と希望、そして未来への意志が託された船でした。 その存在は、造船所という場所に、時代の夢と挑戦を刻み込んでいます。

宮崎が描いたのは、単なる港の風景ではありません。 そこに立ち上がる構造物の静かな誇りと、 それを見つめるまなざしの温度が、画面にそっと宿っています。

鉄と空と海が交差する場所に、 人々の手によって築かれた希望のかたちが浮かび上がり、 過去と未来が静かに重なる瞬間が、絵の中に息づいています。

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