
寄贈先:山鹿市 一本松荘(特老)
この作品は、宮崎が生まれ育った天草郡苓北町の風景を描いた一枚です。 高い山の上から北側の海へと広がる集落は、地形の変化に富み、 その広がりの中に、土地の記憶と人々の営みが静かに息づいています。
宮崎はこの風景を、作品としてだけでなく、 自身の心に残る記憶として描き残したいと願っていました。
画面には、遠景の海と入り組んだ集落が織りなす構成が丁寧に描かれ、 そこには、幼い頃に見上げた空や、山の風の匂いまでもが感じられます。
この絵には、風景を超えた「帰る場所」のような温もりがあり、 鑑賞する人の心にも、静かな懐かしさを届けてくれる作品です。