初心者・独学でもわかる!サブドメインとサブディレクトリの違いと使い分け-WordPress運用の基本を解説

「WordPressで複数サイトを作りたいけど、サブドメインとサブディレクトリって何が違うの?」 そんな独学でWeb制作を学ぶ初心者の方に向けて、この記事ではサブドメインとサブディレクトリの違い・使い分け・SEOへの影響・設定方法までやさしく解説します。

サイト構成を考えるとき、「どちらを選ぶか」はSEO評価・管理のしやすさ・ブランディングに大きく関わります。 本記事では、初心者でも迷わず判断できるように、図解や具体例を交えてそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。 WordPressの設置方法や、ロリポップなどのレンタルサーバーでの設定手順も丁寧に解説していますので、ぜひ参考にしてください!

「ぼくら」の失敗談

1.1つのレンタルサーバーで、サブディレクトリまたはサブドメインを使えば、複数サイトを作れることを知らなかった。⇒ルートに直接作らないほうが整理しやすく、管理もラクである。
2.レンタルサーバーにおまけでついてくる「共通ドメイン」と有料で入手できる「独自ドメイン」、無料の「サブドメイン」(契約するプランによって制限あり)の違いがよく分からなかった。⇒慣れてくれば分かるが、レンタルサーバーのヘルプを読んでも理解が難しかった。無料SLLもサブドメインに対応しているのかチェックする必要があります。

1.サブドメインとサブディレクトリとは?初心者にもわかりやすく解説

  • 独自ドメインはドメイン取得サービスで取得しますが、サブドメインは本体ドメインを登録しているサーバーの管理画面で設定します。
    • サブドメインは、本体(メイン)ドメインとは別のドメインとして検索エンジンに認識されますので、本体ドメインのSEO評価とは別の評価を受けることになります。
    • 本体ドメインを使用しているURLに文字列を付け足すことになりますので、同じ運営会社のサービス・サイトとして認識されるという利点があります。
  • マルチドメインとはレンタルサーバーの機能のことで、1つのサーバーで複数の(サブドメインではない)ドメインを使って複数のWebサイトを運営する時に使用する言葉です。
    • サブドメインを複数作ってサイトを分けることを「サブドメイン運用」
      異なるドメインを複数使うことを「マルチドメイン運用」といいます。
      例えば、ロリポップではどちらも利用可能(プランによって制限あり)です。
  • 1つのドメインにつき1つのサーバーで運営してしまうと、サーバーをレンタルするごとに料金がかかってしまうので、コストを抑えて複数のサイトを運営したい場合はマルチドメイン対応のサーバーがおすすめになります。
  • 「独自サイトとは別のコンテンツを作っていきたい」「会社のブランドを維持したまま、複数のサイトを運用したい」「SEO評価を少しでも受け継ぎたい」といった目的がある場合にサブドメインを使うと便利です。
    • 本体ドメインのサイトでテーマの異なったコンテンツを作成すると、何をテーマにしたサイトなのかが分からなくなるので、検索順位が下落してしまう可能性があります。
    • コストを削減でき、管理も容易になります。また、サブドメインは、同じ会社が展開しているサービスとしてユーザーに認知されやすいといった利点があります。
    • 新規でドメインを取得するよりも多少順位が上がりやすい傾向にあります。

○サブディレクトリとその違い

  • サブディレクトリでも1つのレンタルサーバで、複数のサイトを運用できます。本体ドメインの下層にディレクトリを作成したのがサブディレクトリです。Wordpressがインストールできるところもサブドメインと同じです。ただし、URLの表示に関しては、下記のような違いがあります。
    【本体ドメイン】…○○○.com
    【サブディレクトリ】…○○○.com/△△/
    【サブドメイン】…◇◇.○○○.com
    △△部分がサブディレクトリ名、◇◇がサブドメイン名です。
  • サブドメインが独立したサイトを作るのに対し、サブディレクトリはメインサイトの下層ページと同じように扱われ、本体ドメインの「/」の後ろに任意のキーワードが付く形になります。
    メインサイトが親なら、サブドメインは親の兄弟、サブディレクトリは子というイメージでしょうか…..
    サブディレクトリの場合、親である本体ドメインのSEO評価が適用されます。
    メインサイトと違う内容のサイトにしてしまうと何をテーマにしたのか分からなくなるリスクがあります。ですが、そうでなく同じテーマのコンテンツを作成すればメインサイトのインデックス数が増えることになり、被リンクなどがつけばメインサイトの評価を上げることも可能になります。
    サブドメインとサブディレクトリの違いからの使い分けを、以下に簡単にまとめています。

2.それぞれのメリット・デメリットを比較しよう

  • メインサイトに対して、「テーマが異なるコンテンツを扱う場合はサブドメイン」
    「同じテーマのコンテンツならばサブディレクトリ」が推奨されています。
    • ブログやお知らせなど同じブランド内の更新なら、サブディレクトリ(例:/blog/)
      異なる運営者・言語・構成の完全別サイトなら、サブドメイン(例:en.example.com)
    • SEO評価を統一したいなら、 サブディレクトリの方が◎
      サービスごとに分離したWordPress管理が必要なら、サブドメインが便利です。
  • サブドメインを使用するメリットは、
    *同一ブランド内でテーマを分けて展開できるブランディング効果があります。
    *ドメイン費用も不要で、独自ドメインを追加取得せずに複数サイトを構築できます。
    *CMSやサーバーを分離できるので、技術的に独立した運用が可能です。(例:本体はWordPress、サブドメインは静的サイト)
    以前は、「SSL証明書の発行費用が必要」でしたが、多くのレンタルサーバー(ロリポップ・Xserverなど)では、Let’s Encryptによる無料SSLがサブドメインにも対応するようになりました。デメリットは、「検索順位が上がりにくい可能性がある。」「検索結果にページが出ない可能性がある。」でしたが、現在では、「検索順位が上がりにくい可能性」は“やや残る”が、設計次第でカバー可能、「検索結果にページが出ない」は、Googleが2019年以降この制限を緩和していますので、ユーザーの検索意図に応じて、同一ドメインから複数ページが表示されることもあると明言しています。
    もし、「サブドメインでブログを分けるか」「サブディレクトリで統合するか」で迷っているなら、目的(ブランディング or SEO集中)と運用体制(分離したいか)で判断するのがベストです。
  • サブドメインでネットショップの運営も可能です。サブドメインは「shop」がおすすめです。URLの時点でネットショップと認識されやすくなりますので、ぜひ参考にしてみてください。

3.SEOへの影響と使い分けの判断基準

⑴.Googleの公式見解:「どちらでもOK。ただし整理しやすい方を選んで」

⑵.SEO評価の継承性

・サブディレクトリ:親サイトの評価を引き継ぎやすい
・サブドメイン:独立評価になるため、育てる必要あり

⑶.判断基準チェックリスト

・コンテンツのテーマは同じ?
・管理者は同じ?
・SEO評価を統合したい?

4.WordPressの設置方法-サブドメイン・サブディレクトリ別に紹介

サブディレクトリ設置手順

1. /public_html/blog/ フォルダを作成
2.WordPressをインストール
3.URLは example.com/blog/ に

サブドメイン設置手順

1.サーバー管理画面で blog.example.com を作成
2.WordPressをインストール
3.DNS設定が必要な場合もあり(自動設定されることも)

5.ロリポップ・Xserverでの設定手順

  • ロリポップの場合
    • 独自ドメイン設定 → 公開フォルダを /blog/ に変更
  • Xserverの場合
    • ドメイン設定 → ドキュメントルートを /public_html/blog に変更

6.SSL化の注意点と.htaccessの設定方法

WordPress側の設定

  • 「設定 → 一般 → URLをhttpsに変更」

サーバー側の設定(.htaccess)
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
よくある誤解:「httpsに変えただけではSSL化されない」

○SSL化までの手順

1. ドメイン設定 │ → blog.example.com や /blog を設定
2. WordPress設置 │ → サブドメイン or サブディレクトリにインストール
3. 公開フォルダ設定 │ → /blog/ を公開場所に指定
4. WordPress URL変更 │ → http → https へ変更
5. .htaccess編集 │ → リダイレクトルールを記述

7.複数サイト運用におすすめのレンタルサーバープランとは?

  • ロリポップのライトプラン(2024年以降)
    • MySQLが50個まで使える → WordPressを50サイトまで設置可能
    • サブドメイン・マルチドメイン対応
  • 初心者でも複数案件を同時に管理できるスペックあり
  • ロリポップのライトプランは、容量・アップロードできるファイル数の上限はスタンダードプランよりも少ないですが、HTMLやCSS、JavaSriptで構成したWebサイトならほぼ無制限にアップできますし、ストレージも変わらずSSDなので転送速度も十分です。
    WordPress案件を受注する人にはMySQL(WordPress用データベース)が1つしか使えなかったのですが、 2024年2月のスペックアップで「50個」まで使えるようになりました。
    これにより、WordPressを最大50サイトまで個別にインストール可能になり、各サイトが独立したデータベースを持てるため、安定性も向上しました。
    サブドメインやマルチドメインを使えば、複数案件を同時に管理可能で、ライトプランでも個人制作者や副業にも十分なスペックがあります。
    時代の進化ってすごいです。

8. よくある質問と初心者のつまずきポイントまとめ

質  問 解  説
サブドメインとサブディレクトリ、どちらがSEOに強い?同じテーマならサブディレクトリが有利
WordPressは、1つのサーバーに何個まで?プランによって異なる(ロリポップは最大50)
SSL化したのに警告が出る.htaccessのリダイレクト設定が未完了の可能性がある

9.つまずきポイント(Q&A形式)

Q1. サブドメインとサブディレクトリって何が違うの?

A. サブドメインは blog.example.com のように「別サイト扱い」。 サブディレクトリは example.com/blog/ のように「同一サイトの下層」として認識されます。 SEO評価にも影響します。

Q2. どちらの方がSEOに強いんですか?

A. 一般的に、同じテーマのコンテンツならサブディレクトリの方がSEO評価を引き継ぎやすいです。 テーマが異なる場合は、サブドメインで分ける方が整理しやすくなります。

Q3. サブドメインって有料ですか?

A. 多くのレンタルサーバー(ロリポップ・Xserverなど)では無料で作成可能です。 独自ドメインさえ持っていれば、追加費用なしで blog.○○.com などのサブドメインが設定できます。

Q4. サーバー設定って難しいですか?

A. 初心者でも安心なGUI画面からポチポチ操作できるようになっています! ロリポップなら「独自ドメイン設定」画面で公開フォルダを変更するだけ。 Xserverでは「ドキュメントルート」の設定で完了です。

Q5. SSL化って「httpsに変更する」だけじゃダメなんですか?

A. はい、WordPressの設定+サーバー側のリダイレクト設定(.htaccess編集)が両方必要です。 WordPressのURLを「https」に変更しただけでは、httpアクセスが残ってしまうため、SEOやセキュリティに悪影響があります。

Q6. サブディレクトリでもWordPressを複数設置できますか?

A. できます! ロリポップのライトプランでも、2024年以降はMySQLを50個まで使える仕様にアップグレードされたため、最大50サイトのWordPress設置が可能です。

Q7. サブドメインでブログとネットショップを分けるのはアリ?

A. むしろおすすめです。 例えば shop.example.com や blog.example.com といった構成なら、ユーザーもURLで直感的にサービス内容を理解できますし、運用も分離しやすくなります。